チェコのデジタル性被害について描いた映画「SNS 少女たちの10日間」

急速に始まったデジタル社会に人間がついていけていないのが全ての根本にあるんじゃないかなあと思う今日この頃。多少の違いはあれどどの国でも同様のことが起きていると考えるべきで子どもの権利を守った上でなんらかの対策が必要なのは間違いない。

チェコでは実際にこの映画を再編集してSNSの影の部分として子どもたちに見せているそう。

以下、映画の概要。

チェコで2017年に実施された「子どもネット利用実態調査」によると、8~17歳の約5000人を対象としたアンケートで

  • SNSで他人と会話したことがある 48.59 %
  • 性的写真を送られたことがある  40.96 %

と回答していることが判明したらしい。(オロモウツ市パラツキー大学と通信会社O2の調査)

この結果を脅威と感じたチョコ人のヴィート・クルサーク監督(41)は「このことを世に問い社会がこの問題を議論するようになって欲しい」として掲題の映画を公開したそう。

2020年2月に公開されたこの映画では未成年者に見える成人女性3名を起用して12歳の少女になりきってもらいスタジオ内に少女の部屋のセットを用意した。そして架空のアカウントを作成し友だちを募集した。なんと3人の囮女性に対して10日間でコンタクトを取ってきた男性は2458人もいたそう。そのやりとりをドキュメンタリー風に描いている。

男性たちはビデオ通話の連絡先を送ってきてビデオ通話に持ち込もうとするそう。ビデオ通話が始まると褒めるなど言葉巧みに誘導して衣服を脱がせようとするシーンや、命令口調で指示したり、金銭と引き換えに要求してくるシーンなどが描かれている。要求に応じると要求はさらにエスカレートしていき、拒むと脅してくるそう。

出演した女優テレザさんは「プレッシャーは半端ではなくこれ以上耐えられないと思いました。こんなことが現実に12歳の子どもに起こっていると考えるだけで恐ろしいです。」と語っていた。
この映画はチェコ国内に衝撃を与えると共に、実際にコンタクトを取っていた男性数名が逮捕され、今も複数の男性への操作が続いているとのこと。