【感想】池上彰のニュース解説 若者と考える地震大国日本

池上さんの番組はホットな話題をスピーディにわかりやすく解説してくれるのでよく見ている。今回も3.11から10年ということでこの番組が放送された訳だけど、基本からしっかり説明してくれるのでとても勉強になった。
大きな地震は日本に暮らしている限りいつどこで発生してもおかしくないことを定期的に思い出して対策しなくちゃなあと痛感した。

以下、視聴メモ。

地震を感じたら情報はどうする?


昔の地震速報はテレビ局から気象庁に電話で確認してからテレビに表示していた。1980年代に現在の地震速報システムになって、気象庁から自動的にテレビ局に送られるようになった。今はテレビと同じ速さで地震速報を出せるウェブサイトもある。

自宅にいる時に地震がきたらまず何をする?


身の安全を確保する。昔は「グラっときたら火の始末」は古い。かつて関東大震災は昼時に発生したため、多くの家庭で昼食の準備をしていて火災が多発した。それを教訓にしてきたが、火傷をする人が続出した。今ではガスメーターが揺れを検知するとガスが止まるのでまずは身の安全を。

地震=なまずなのはなぜ?


江戸時代はなまずが地震を起こすとされていた。地震の研究としてなまずを研究してきた人もいるほど。


なぜ日本は地震が多い?


「2010~2019年 世界の震源分布図(M6以上)」(出典: 令和2年防災白書)を見ると日本は真っ赤。(出典を確認したけどそんな図は見つからず…)
地球は数十枚のプレート(岩盤)で覆われていて、日本は4つのプレート(ユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート)が重なっている場所。地震の大半がプレートの境界で起こる。
イメージはホットミルク。ミルクの表面に薄い膜ができるのと同じようなイメージで、地球表面のマントルが冷えてプレートになっている。地球内部でマントルが動いているからプレートはゆっくり動いている。太平洋プレートとフィリピン海プレートは毎年十数cmずつ日本側へ動いている。
ハワイの島々もいずれ日本のすぐ近くまでくる。が、日本はほとんど動かない。それは、太平洋プレートが北米プレートの下に潜り込んでいるから。北米プレートの方が軽くて太平洋プレートが重いので。

プレートの境目で地震が多いのはなぜ?


上のプレートが下のプレートに引きずり込まれて限界を迎えると戻ろうと反発するので。震源が海底だと津波が来る可能性がある。

津波が来る時とこない時の違いは?


震源の深さが浅い方が津波が起こりやすい。それからもう一つ大事なのが反発ではなくプレートや断層のズレによる地震では津波が起こりにくい。

余震って何?


大きな地震(本震)の後に近い場所で引き続いて多数発生する地震のこと。前に起こるのは前震という。
東日本大震災の余震(体感できるだけで)は約1万5000回あった。さらに、少なくとも今後10年ほど続くと考えられる。余震がどのくらい続くのかは地震毎によるし、終わるまでいつ終わるのかはわからない。

震度とマグニチュードは何が違う?

マグニチュードは地震の規模(エネルギー)で、震度は揺れの強さを場所毎に表したもの。関東では震度6でも関西では震度2など、震度は場所によって様々。

震度は何段階ある?

10段階。震度0~7まであり、5と6には弱強がある。
(震度0があることを知らない人は多いらしい。参考: 震度0があることを知らない人は7割超  最大震度も2人に1人が誤認識  ~震度階級に関する意識調査~ – 株式会社エコンテ)

震度5と6に強弱があるのはなぜ?

地震被災地を見てみると同じ震度5や6でも被害の大きさが異なった。そこで1996年から分けることにした。震度0は人は揺れを感じないが地震計には記録されるので地震観測のために必要だから存在する。
約30年前まで震度は気象庁の職員の体感だった。地震の担当者は仕事につく時に必ず2人でいる。地震発生時1人は立ったままで、もう1人は椅子に座ってそれぞれ揺れを感じて協議して決めていた。

マグニチュード が1違うとエネルギーは何倍違う?

約32倍。2違うと約1000倍。マグニチュードが大きいからといって震度が大きいとは限らない。阪神淡路大震災ではM7.3に対して最大震度7だった。

緊急地震速報の仕組み

最初の揺れを検知して出している。P波(弱い揺れ)が秒速約7kmで進む。S波(強い揺れ)は秒速約4kmで進む。そのため、先にP波を2地点以上で検知して予想される揺れが震度5弱以上と判断された場合に速報を出す。距離が十分あればいいが、震源近くでは間に合わない(ほぼ同時)こともある。また、落雷などでも地震計は反応するので「2地点以上で検知した場合」としている。本格運用は2007年10月から。数秒でも心の準備ができることは大きな意味がある。

防災

災害時帰宅支援ステーション」というマークがある。このマークがあるコンビニやガソリンスタンドなどで協定を結んでいて9都県に2万8000ヵ所以上(2020年5月時点)ある。家まで歩いていてトイレや飲み水(水道水)を無償で提供してもらえる。その他にも一時滞在施設として帰宅困難者を受け入れる企業なども増加している。
災害時のマークで避難場所(公園や津波避難タワーなど)と避難所(学校や公民館)というマークがある。避難場所は外のこともあり、命を守るために一時的に避難する場所。避難所は自宅に戻れない住民が一時的に滞在する施設。
東日本大震災ではこの区別が曖昧だったために避難所に逃げて津波に飲まれたケースもあった。2013年から全国の市町村が明確に指定する決まりになった。災害の種類毎にも設定されているので各自治体で調べてみて。

感染予防としての段ボールベッド

飛沫がついたホコリが床に溜まるので床で寝ているとそれを吸って感染するリスクが高まる。床から距離をとることで感染防止に有効。
段ボールトイレやシンクもある。3日くらいは水に耐えられる。


今後どんな地震が来る?


南海トラフ地震、相模トラフ沿いの邂逅型地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下型地震、中部圏・近畿圏直下地震などが想定されている。(出典は内閣府)
首都直下地震は東京を意味しない。 内閣府 中央防災会議によると、1都4県(神奈川、千葉、東京、埼玉、茨城)で19の断層があり、そのいずれかが起こす地震を総称して呼んでいるだけ。30年以内に発生する確率は70%とされている。30年以内とされているので今起きてもおかしくない。備えは常にしておかなければならない。

関西は地震が少ないとみんな思っていた。阪神・淡路大震災が起こる前には30年以内の発生確率は0.02~8%と言われていた。(出典: 地震調査研究推進本部)が、実際には発生した。熊本地震もその前には30年以内の発生確率は1%未満とされていた。つまり、いつどこで地震が起きてもおかしくない

地震予知はできる?


かつて東海地震の予知ができるのではと話題になった(らしい)。いろんな測定機器ができて地震の前に明らかに以上なデータが出ていたので予知が可能だとみんなが期待していた。地震予知ができる前提で法律などが制定されていた。が、東日本大震災を受けて内閣府 地震調査部会は「現在の科学的見地からは地震予知は難しい」と結論している。いつ、どこで、どれくらいの3つを予測できて予知が可能となるが、「いつ」「どれくらい」が確定できない。